昨日クラスの前にヴェローチェでコーヒーを飲んでいたんですよ。BGMで流れていた曲が耳に入ってきて、メロディーは知ってるのに曲名が出てこない。たぶん有線放送かなにかだろうからお店のアルバイトに聞いてもわからないだろうし。もう気持ち悪くてしょうがいない。たぶん自分のCDにも同じ曲があると思うのだが、タイトルが出てこないから探しようがない。あの曲なんだっけ?しばらく悶々しそうである。
たまに人から「松ちゃんは曲をよく知ってるね!」と言われることがある。ここでいう曲とはジャズなどのスタンダードのことです。たしかに知らない曲のが少ないかもしれない。スタンダードの曲をたくさん覚えたのは宝塚でした。宝塚のショーではたくさんスタンダードを使いますからね。だから僕は小学生の頃からそういう曲を聴いていたわけです。そして中学生ごろからミュージカル映画オタクになると、さらに本格的にスタンダードな曲が頭に入ってきます。そう、スタンダードのほとんどはミュージカルの中の曲なんですね。英語の歌詞を覚えている曲も沢山ありますよ。しかし、その分、他のジャンルの曲だとかJポップスとかまったく無知です。カラオケにいって歌える曲ってあまりないですからねえ。自分のレッスンに使う音楽もスタンダードが多いです。曲のバックグランドや歌詞の内容がわかっていると、振付のイメージを考える時に役立っていると思います。
人から「よく音楽を勉強してるね」ともいわれますが、この「勉強する」という言葉がそもそも違うと感じることがあります。僕はスタンダードの曲を勉強した覚えはない。「好き」で覚えただけで気が付いたら知識になっていただけの事なんです。そもそも好きな事って「勉強しなきゃ」という気持ちで学んでないと思う。「勉強」と思った時点でもうそれは義務なのではないでしょうか?それは必要でやっていることで「好き」な事ではない気がします。何かを見たり聞いたりして感銘を受けた時、心が動いた時、それが一番勉強になっている時なんだと思う。