2014年は僕にとって幸せに感じることが沢山ありました。新年はやはりサンフランシスコで迎えて、帰国前に渡米先で振付を考えて、帰国してすぐにナショナルタップデイの代表者ナンバーのリハーサルでした。
2月26日に50歳という節目の誕生日を迎えました。ハンドクラップの旧友たちがサプライズパーティーをしてくれたり、穴田が僕の知り合いに広く声をかけてお祝メッセージ動画を沢山集めてくれて、170名以上の人からお祝の言葉を頂きました。これはもう最高のプレゼントでしたね。もういつ死んでもいいと思いましたよ。(笑)
ナショナルタップデイのオープニングナンバーは振付師としてすごくワクワクした記憶があります。自分が舞台に出なくても十分喜びを感じられる事を認識しました。トリビュート企画では佐々木隆子先生をとりあげ、僕のこだわりで隆子先生の大きなパネルを作った事もいい思い出です。


ナショナルタップデイが終わってすぐにJam Tap Dance Companyの公演でした。加藤先生は自分の中で大きな存在なので、その先生の舞台に出ることは大変だけど何かやり甲斐があります。その後はレビューの舞台に東京リズムボーイズで出演するというのもありました。この時なぜか舞台恐怖症になって、もう出演するのはイヤだと思いました。公演自体には何も問題はなかったのですけどね。

6月に一年以上かけて企画を立てて進めていた夏木妙子先生のシャンソンの公演の総合演出をさせていただきました。タップダンサーではなく、完全に演出家としてのお仕事だったのですが、これもとてもいい勉強になりました。
そして6月、7月と2か月お休みを頂いて渡米。Davidとホントにのんびりと二人の時間を過ごすことができました。そしてなんといっても結婚ですよ。法律上結婚したほうがいいだろうぐらいの気持ちでしたのですが、実際式をあげてみると、精神的というか、意識がガラッと変わったことは二人ともビックリでした。すごい幸福感に溢れて、それは今でもずっと続いています。

同性結婚した事を発表したら、拒否反応もなく、これまた多くの人から祝福していただき嬉しかったです。結婚した相手を影の存在にしないでいられるのは最高です。
式を終えて一週間後に帰国。すぐに東京リズム劇場の作品作りに突入!渡米前にフィナーレの振付を作っておいて、渡米中は穴田たちに振うつしをして先にリハーサルをスタートしておいてもらいました。帰国してからは急ピッチで作品作りに追われる毎日でしたね。

10月に名古屋のテレビ局から声がかかり、ロープウェイの愛好家としてテレビ番組に出演できたことも嬉しかった。二日間かけて4カ所ロケに回ったのもいい思い出です。そして10月から発表会のリハーサルも同時進行になりました。
11月に大阪タップコレクションに出演。リズム劇場から頭を切り替えてタップ仲間たちと楽しい一日をすごしました。帰りに浜松で下車して杉浦ヒロ先生の25周年公演を観れたのも、なんかタップ仲間の絆みたいなものを感じました。
そして12月、いよいよメインイベントである東京リズム劇場の幕があがりました。おかげさまで今回も多くのお客様に楽しんでいただけたようで、演出家として胸をなでおろしております。

そしてリズム劇場が終わりすぐに渡米。今こうしてまたDavidと二人の時間を過ごさせてもらっています。ただ今回はDavidが心臓のバイパス手術をしたので、空港から自分一人で家まで行き、その後すぐに病院に向かい、4日間病室で付き添いました。そして退院した後も体調が不安定なので、帰国するまで付き添ってあげることがメインになっています。でも結婚したという意識があるので、伴侶として当然の事だと思っているので、逆に苦しい時に側にいて面倒を見れることが嬉しく思えています。
ともあれ、本当にいい一年でありました。来年も幸せな一年になる事を願っています。みなさま、来年もどうぞよろしくお願いいたします。
松本晋一
